保育園に入園したら、慣らし保育があると聞いたけど、どれくらいの期間続くんだろう?それに合わせて復職時期を決めないと…
こんなパパママ向けの記事です。
さいたま市の慣らし保育は、園の方針や子どもの慣れ具合によって期間が異なります。
この記事では、筆者の経験を基に、さいたま市での慣らし保育の期間や進め方をシェアします。
これから保育園入園を控えている方の参考になれば幸いです。
さいたま市の保育園の慣らし保育の期間はどのくらい?
さいたま市では、だいたいどの園でも慣らし保育を行いますが、市として定められた慣らし保育の期間はありません。
利用する保育園や子どもの状況によりますが、約1~2週間程度かかる場合が多いです。
初日は1時間から始め、2時間、給食まで、お昼寝まで、夕方まで、というように徐々に時間を延ばしていきます。
筆者は息子で2回、娘で1回、慣らし保育を経験したので、一つのケースとして、かかった期間と当時の様子をお伝えします。
ケース1. ナーサリールームの慣らし保育(息子・9ヶ月)
一番初めに入園したのはナーサリールームで、慣らし保育の期間は約2ヶ月ほど取りました。
入園時点で育児休業が残っていたため、預け始めから2ヶ月後に復職することに決め、長めに慣らし保育をさせてもらいました。
当時の保育時間は、以下のとおりでした。
1週目:9:00~10:00
2週目:9:00~11:00
3週目:9:00~12:00(給食有り)
4週目:9:00~15:00(昼寝有り)
5週目以降:8:00~16:00
ナーサリールームは、入園時期や慣らし保育など、結構柔軟に対応してもらえるイメージです。
年度途中での入園だったため、1人だけの慣らし保育で割と手厚く見てもらえました。
息子は、最初の1ヶ月間は朝のお別れの時に泣いていましたが、3週目にはすぐに泣き止んで、機嫌良く遊べるようになっていました。
ただ一点、困っていたことは、入園時期が秋だったため頻繁に風邪を引いていたこと。
2ヶ月間で欠席が6日あり、出席している日も薬を飲んで登園することが多かったです。
ケース2. 公立認可保育園での慣らし保育(息子・1歳)
既に集団生活を経験していたことと、筆者が復職済みであまり休めなかったこともあり、慣らし保育の期間は1週間ほど取りました。
当時の保育時間は、以下のとおりでした。
1日目:9:00~10:00
2日目:9:00~11:00
3~5日目:9:00~15:00(給食・昼寝有り)
筆者は1・2日目は有休、3~5日目は半休で対応しました。
集団生活経験済みとはいえ、場所も先生もお友達も変わったことでリセットされ、やはり最初の1ヶ月間は朝のお別れの時に泣いていました。
ケース3. 私立認可保育園での慣らし保育(娘・9ヶ月)
慣らし保育の期間は約1ヶ月半ほど取りました。
息子の最初の入園時と同じく、入園時点で育児休業が残っていたため、預け始めから約2ヶ月後に復職することに決めました。
当時の保育時間は、以下のとおりでした。
娘のときは、筆者がゆっくりめに慣らし保育をしてほしいとお願いしていたのですが、保育園にはかなり柔軟に対応してもらえてありがたかったです。
園の方でも、特に0歳児は慎重に慣らし保育をしたいようでした。
娘は、息子よりも慣れが早く、2週間経つ頃には泣かずに登園していました。
我が家の状況は以上のとおりです。
慣らし保育は、利用する保育園や子どもの状況により期間がそれぞれ異なりますが、園の方針については見学時等に確認しておくと良いですね。
(子どもがどれくらいで慣れるかは神のみぞ知る…)
さいたま市のママの復職リミットはいつ?
さいたま市では、保育園利用開始月の翌月末までに復職する必要があります。
以下、「平成31年度 保育施設利用のてびき」からの引用です。
https://www.saitama-kosodate.jp/shiritai/category8/2014110500013/files/31_2.pdf
育児休業取得中の方は、利用を開始した月の翌月内に復職することが条件となります。
4/1入園の場合は、5/31までに復職する必要があります。
復職がそれ以降になると退園しなければならないので、ご注意ください。(復職日が5/31までであれば、有休消化でもOKです)
他の市や都内では、「翌月1日まで」という所も少なくないので、かなり良心的な日付設定ではないでしょうか。
ちなみに息子が最初に入園したのはナーサリールームでしたが、ナーサリールームは市の認可保育園ではないため、復職の条件などは特にありませんでした。
それぞれの園の方針と家庭の事情をすり合わせて、慣らし保育の期間や復職時期を決定していくことになります。
ズバリ!オススメの復職時期は?
筆者が個人的にオススメしたい復職時期は、「預けはじめの日から1ヶ月前後」です。
理由は以下のとおり2つあります。
①子どもの心身の負担軽減のため、可能であれば最低2週間は慣らし保育の期間を取りたいため。
②預けはじめはストレスのためか子どもが体調を崩しやすく、復職直後から有休消化が続く可能性があるため。
以上のことから、予め余裕を持って復職日を設定しておくと安心と考えています。
先述のとおり、息子は預けはじめが10月だったため、入園直後から風邪を頻繁に引き、週に1~2度は小児科に通っていました。
それでも、預けはじめの心身が不安定な時期に、「呼び出されたらすぐに迎えにいける」「体調がいつもと違う様子だったら念のため欠席する」という状況でいられたのは、親としては少し安心でした。
(復職後も風邪やインフルエンザで休みがちでしたが...)
また、4/1入園の場合は、これまた個人的には5月の中旬頃の復職をオススメしたいです。
なぜなら、GWの連休で、せっかくの慣らし保育がリセットされてしまう恐れがあるからです。
GW明けの不安定な時期には子どもが体調を崩しやすいので、ゆとりを持ったスケジュールを組めると良いかと思います。
そもそも「慣らし保育」とは
「慣らし保育」とは、保育園入園時に、園での滞在時間を初めは短い時間から始めて少しずつ延ばしていき、子どもが無理なく保育園に慣れることができるようにするものです。
親と子どもが「通園」、「園の雰囲気」、「新しい生活リズム」に慣れるための期間でもありますが、本質としては、子どもの心身の負担を和らげるために設けられた期間です。
初めて保育園に通う子どもは、生まれて初めて近くに親がいない状況で過ごすことになるので、慣れるまでに心身に相当な負担がかかります。
近年、保育園に預けはじめの乳幼児にかかるストレスと、SIDS(乳幼児突然死症候群)の発生との因果関係が指摘され始めています。
ソースは以下の内閣府の事務連絡ですが、ポイント部分を引用します。
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/administer/office/pdf/s72-1.pdf
平成 28 年教育・保育施設等の事故報告の全国集計結果を見ると、死亡事故の多くが、0~1歳児で発生しています。また、事故の発生時の状況を見ると、睡眠中の事故が 13 件中 10 件発生している状況になっております。
さらに、自治体における死亡事故の検証報告においては、預かり始めの時期における0~1歳児の睡眠中の死亡事故について、リスクが高いことが報告されているところです。
統計の母数が少ないこともあり、はっきり因果関係があるとは言い切っていませんが、預けはじめの時期がリスクが高いという点は意識しておきたいところです。
とはいえ、保育士さん達もプロです。
なるべく子どもに負担がかからないように手を尽くしてくれますので、信頼してお任せしましょう。
◆◆おわりに◆◆
筆者は仕事への熱意が「可もなく不可もなく」なので(笑)、急いで復職するよりも十分な慣らし保育期間を取る方を優先しますが、仕事が好きで一刻も早く復職したい方、職場が繁忙期のため早めの復職を職場から要請されている方、また子どもが4、5月生まれのため育休を延長できない方なども大勢おられると思います。
十分な慣らし保育の期間が取れなかったとしても、子どもはいずれ勝手に逞しく慣れていきますので、プロの保育士さん達を信頼してお任せし、子どもと一緒にいられる時間を大切にできたら良いのかなと思います。
とはいえ、さいたま市では慣らし保育期間を1~2週間前後取ることを推奨する保育園が多いことも事実なので、そのつもりで復職時期を検討することをオススメします。
もちろん、ママだけでなく、パパも仕事のスケジュールを調節して、一緒に慣らし保育期間を乗り切りたいですね。