我が家では、息子が年中に進級したときに、「スマイルゼミ幼児コース(年中)」を始めました。
広告では「小学生になるまでにひらがなが書けるようになる」と言われていますが、本当なのでしょうか?
我が家の息子で試してみた結果、筆者が感じたことは以下のとおり。
・興味を持つきっかけには絶対なる
・子どもの性格によるが、合えば書けるようになる
この記事では、スマイルゼミ幼児コース(年中)の「ひらがな」の教材の内容と、我が家の息子の取り組み事例をご紹介します。
スマイルゼミの公式ホームページはこちら。
スマイルゼミ幼児コースで本当にひらがなが書けるようになる?
スマイルゼミ幼児コースは、「いつ始めても、小学校入学までにひらがなが書けるようになる」と広告などに書かれていますが、はたして本当なのでしょうか?
冒頭でも書きましたが、スマイルゼミを我が家に取り入れてみた感想は、以下のとおり。
・興味を持つきっかけには絶対なる
・子どもの性格によるが、合えば書けるようになる
息子は、スマイルゼミを始めてから3ヶ月後の4歳半ころに、すべてのひらがなが読めるようになりました。
それから約2ヶ月後の現在には、ほとんどのひらがなが書けるようになっています。
ただし、それはスマイルゼミだけのおかげではなく、本や図鑑を見ているうちに勝手に覚えて書けるようになった部分が大きいと思います。
でも、覚え始めのころに「これ、スマイルゼミに出てきた」としょっちゅう言っていたので、ひらがなに興味を持つきっかけにはなったようです。
残念だったのは、息子がタブレットやゲームという子どもの気を引く要素にあまり興味を持たなかったこと。笑
そして、ひらがなを書くドリルでやり直しをくらうたびに、激オコするのも困りものでした。
このように、子どもによって合う合わないはあれど、スマイルゼミのよいところは、取り組む講座をカスタマイズできること。
その日に取り組む講座は、基本的にスマイルゼミが選んでくれますが、それを無視して自分で選ぶこともできるんです。
ドリルをコツコツ進めるのが得意な子は、書く練習をガンガン進める。
反対に、ドリルに興味を示さない子はゲーム的な要素が強い講座から始めて、徐々にテップアップしていく。
このように、その子の興味や特性に応じて取り組み方を考えてあげることで、楽しみながら学ぶことができるはずです。
スマイルゼミは「親が見ていなくてもひとりで進められる」のがウリだったりしますが、筆者は「幼児コースまでは親が介入して導いてあげるとスムーズに進む」と思っています。
スマイルゼミ幼児コース(年中)「ひらがな」の教材
スマイルゼミには全部で10の分野があり、その中の一つが「ひらがな」です。
その「ひらがな」の分野の中でもいくつかの講座に分かれていて、スタートから5ヶ月目の時点で4つの講座が登場しました。
ひらがなのれんしゅう(書き方)
なぞってすすもう(運筆)
もじぬりえ(読み方)
ひらがなのおさらい(読み方)
どれもひらがなの練習ですが、書き方の練習や読み方の練習など、役割が分かれています。
講座の進め方も、ドリル的なものから塗り絵までさまざま。
この記事では、それぞれの講座の内容を写真でご紹介します。
ひらがなのれんしゅう
「ひらがなのれんしゅう」は、ドリル形式でひらがなの書き方と字の形を学ぶ講座です。
文字の練習としては直球の講座ですが、タブレット学習ならではの強みがたくさん詰まっています。
それでは、スタート。
出てくる文字は1回の講座につき3つ。
それぞれ、その文字から始まる物の絵が登場します。
今回は、「か」(階段)、「ぬ」(ぬり絵)、「ね」(ねずみ)。
どれも少し難しめのひらがなですが、はじめは「し」や「つ」などの簡単なひらがなから始まり、学習が進むにつれて難しくなっていきます。
まずは「ね」のねずみのカードをタッチ。
はじめに「ねずみ」と発声して、物の名前を確認。
つぎに、正しい書き方を見せてくれます。
赤い部分がぐぐっと動いて、正しい書き順を見せてくれます。
それが終わると、書き方のポイントのチェック。
「ね」の場合は、ぎざぎざの部分と、最後の丸める部分がポイント。
「はね」「とめ」「はらい」などもこの場面で教えてくれます。
書き方の確認が終わったら、いよいよ書く練習がスタート。
ここで、タブレット学習の強みを存分に発揮します。
うっすら見える赤い丸がペンに合わせて動いてくれるので、それを追いかけていくだけで正しい文字が書けちゃう!
1文字につき4回、繰り返し書きます。3文字で計12回書いたら、講座が終わりです。
「ひらがなのれんしゅう」の講座は、見本のマネをして文字を書くという点では紙のドリルと同じですが、タブレットならではの強みがいくつもあります。
まずは、声に出して文字を読んでくれること。
文字と音があっという間に結びつきます。
そして、正しい書き順が示されるので、書き方がイメージしやすいこと。
子どもって、「え?そこから次そこにいく?」って書き方をしますからね。
親が教えなくても書き方を教えてくれるのはありがたいです。
逆にタブレットの弱みもあって、「自由に書けない」ことがネックです。
赤い丸を追いかけて書く練習をする場面では、見本の線を逸れてしまうと一画ごとにやり直しになってしまいます。(許容範囲内に収まっていれば大丈夫ですが)
年中の子だと逸れてしまうことも多く、プライドの高い我が家の息子はよく癇癪を起こしています。笑
あとは、1文字につき4回書くのも、少し多いかなぁという印象です。
我が家のように「ひらがなのれんしゅう」が子どもの性質に合っていない場合には、講座の回数を調整するのがおすすめです。
これからご紹介する他の講座は、ゲーム感覚で取り組めるものが多いので、まずはそちらを増やして、「楽しく取り組む」のを優先してみてください。
なぞってすすもう
「なぞってすすもう」は、運筆練習の講座です。
コースをはみ出さないようにペンを動かし、鉛筆で線が書けるように練習します。
文字を書くには、鉛筆をしっかり使えるのが大前提ですからね。
それでは、スタート。
下の写真のようにコースが出てくるので、はみ出さないようにスタートからゴールまでペンでなぞります。
この問題のテーマはお花見。
さくらがスタート地点で、食べ物がゴール地点です。
この講座のよいところは、視覚的に楽しい仕掛けがあること。
ゴールすると、桜がゴールの場所までコロコロと動いて、到着するとゴールの絵が変わります。
「なぞってすすもう」は、3つ問題をクリアしたら講座が終了です。
もじぬりえ
「もじぬりえ」は、文字の読み方を覚えるための講座です。
ぬり絵をしながらひらがなを覚えることができるので、遊び感覚で取り組めますよ。
それでは、スタート。
季節に応じた物の名前がテーマになります。
6月のテーマは「かえる」で、「か」と「え」と「る」の3文字を覚えます。
もちろん、ぬり絵もかえるの絵です。
「「か」をタッチしよう」と指令があるので、タッチすると、タッチした部分の色がパッと自動的に変わります。
「か」をすべてタッチすると、次は「え」に進み、3つすべてのひらがなが終わると、こんなにカラフルに。
ぬり絵を楽しんだあとに、ワークを頑張る時間があります。
ここを乗り越えると、ご褒美の自由なぬり絵タイム!
左の鉛筆で色を指定して、自由にぬることができます。
タブレットでお絵かきって、色が鮮やかで本当に楽しいんですよね。
ちなみに、筆者が本気で生み出した作品がこちら。
本当はもっと模様をつけるつもりだったのですが、一応制限時間があり(多分10分くらい)、途中で強制終了となりました。
「もじぬりえ」は1講座につき1問で終わりです。
ひらがなのおさらい
「ひらがなのおさらい」は、物の名前を学びながら、文字の読み方も覚えられる講座です。
パズル形式になっていて、一度も自分で文字を書くことがないので、「ひらがな」の講座の中ではハードルが低め。
それでは、スタート。
1回の講座の中で覚える物の名前は4つ。ルーレットを回して選びます。
はい、「のりまき」になりました。
下の写真のように、絵に合う言葉になるようにひらがなを並べていきます。
左からひらがなのキューブを指やペンでドラッグしてくるだけなので簡単。
一つだけダミーのひらがなが混ざっています。
4つの言葉の並べ替えをしたら終了です。
我が家では結局、スマイルゼミがひらがなの練習に効果があるのかどうか、まだはっきりとした結果は出ていません。
筆者の方針は「楽しく取り組むことが最優先」なので、無理強いはせずに見守っていきたいと思います。
基本は実体験や本から色々なことを吸収してもらいたいので、スマイルゼミは興味を持つきっかけになるツールとして使えることを期待しています。
季節に応じたテーマや、普段の生活では触れることのない物を扱う講座もあって、大人でも「なるほど」と思える教材がたくさんありますよ。
公式ホームページはこちらから。
スマイルゼミの料金については、以下の記事でまとめています。